tkenichi の日記

毒舌皮肉系恥さらし日記

ウィーク・タイを作る

先日知合いの社会学者と話していたときに、グラノベッターの研究を教えてもらいました。いわゆる「弱い紐帯(ウィーク・タイ)の理論」で、強い結びつきよりも,薄くつながった関係をたくさんもっている方が有利であるという話。

しかし、そのような薄いつながりを作ったり維持したりするのはかなりのコストがかかる。一昔前ではアカデミックな研究会やビジネスでの異業種交流会みたいなものがそのような場だったように思う。今だとやっぱりブログになってしまうのでしょうか。ブログの功罪の「功」の方の1つとして、このコストを大幅に削減したということが言えるかも知れない。

SNSはあまり好きじゃないです。閉鎖的なところと、薄いつながりと言うよりも、もっと小さいコミュニティで強い結び付きを作ろうとしているようなところがあまり好きじゃないのです。でもmixiは100万人を突破したらしいし、薄いつながりでしかありえないかもしれませんね。あまり参加者が多すぎると言うのはSNSの利点になるのかなあ。

コミュニケーションが成り立つ適切なサイズってどれくらいだろうと言うことも興味あります。個人的には

  • 飲み会は5〜6人
  • メーリングリストは30人位
  • 講義は50人位
  • セミナーは10人位

ぐらいですね。ネット上のコミュニティで参加することのインセンティブが高くなる(参加することによるコストより、新しい知合いが増えることのリターンの方が大きい)のはどれくらいだろう?もちろん人によって違うだろうけど、胞芽的なこれからコミュニティができていくぞ、と言う段階が私には一番面白いサイズだと思っています。