tkenichi の日記

毒舌皮肉系恥さらし日記

情報を交換するコスト


研究レベルの集会に出ると、企業や大学の研究者たちが活発に情報交換をしている。ビジネス上はライバルであるようなもの同士でもそうだ。一方、ビジネス関係の会合に出ると、手の内をばらさないようにと、細心の注意を払いながらお互いの情報のカードを切っていく。


ナイーブに考えると、価値のある情報ほど独占しておきたいと思うはず。ビジネス上の一戦略と研究段階の新しい事実や見解では、後者の方が価値があるもののように思える。なのになぜ後者のほうは活発に意見交換し、前者の方は情報の公開・非公開の駆け引きをするのだろう??


可能性を考えてみる。

  • 研究段階の一事実には経済的価値はなく、実用化(ビジネス化)してはじめて価値が生まれるのだから、このような行動は当然
  • 研究段階では、情報は独占しておくことよりも、交換するほうが得だから
  • 活発に意見交換しているように見えるが、本当に価値のあることは秘密にしている
  • 研究者はローカル(会社単位のレベル)には不利益なことでもグローバル(業界や分野全体)の利益になるような行動を取る

経済学、特にゲーム理論などで説明できないかな。専門ではないのでどういうところを調べればいいのかわからなかったです。ツッコミ歓迎。