tkenichi の日記

毒舌皮肉系恥さらし日記

株式保有と知人のネットワークは違う

ちょうど村上ファンド阪神電鉄株大量保有のニュースをやっていて、株式保有ネットワークについてつらつら考えてみた。


株式保有の場合はもちろんどちらがどちらを買ったかと言う意味でリンクに向きがある。さらに発行株式のうちの何%を買ったかと言う重みもリンクにあると考えてもいい(この場合は向きは重みの符号と考えてもよい)。とすると、ノード(会社)から出ているリンクの本数の分布よりももっとネットワーク構造を表すのにふさわしい指標がありそうだ。それはどう定義すればいいだろうか???相転移が発生するとすれば、それはどういう時か。


入ってくる矢印ばかりの会社(つまり自分の会社の株式をいろんなところに買ってもらっている会社)と出ていく矢印ばかりの会社(他の会社の株式を大量に保有している会社、会社以外のものも考えてよいとすれば、株式ファンドなどはまさにこれ)は区別しなければならないし、スケールフリーネットワークができるプロセスももう少し詳しくわかるんじゃないかなあ、と淡い期待。


メカニズムがわかったとして、証券市場のルールを決めて方向性をコントロールしたり、金融政策のための道具になったりすれば面白い。


知人ネットワークでリンクに重みをつけられるかな?片想いだと一方向の矢印、単なる使いっぱしりなら重みは小さい、などなど。面白そうなんだけど、実証研究するときに、調査の段階で調査対象の人間関係をこわしそうだなあ。


週末に時間があれば、簡単なシミュレータを作ってみようかな。(ひとりごと)