tkenichi の日記

毒舌皮肉系恥さらし日記

何でも自分でやるのはまちがっている

と最近強く思う。自分の持つ有限の時間と能力をどこに集中するか、何を他の人にやってもらうか、を考えるのがとても大事だと。

幼稚園や小学校なら、何でも一人でできると「えらいねー」と言って褒められるが、大人になってそれをやってはいけない。会社や学校などの組織でも自分のところでできるからと言って全てを抱えこむのは最悪だと思う。分業する、アウトソーシングする、そう言うことができないのは、自分の売りがどこにあるのか分からなくて不安だから、できることを手放したくないんだと思う。もちろん分業すれば全てうまくいく、なんて甘いことを考えているわけではないが。

もう1つの問題は、どこに集中するかと言うこと。ありがちなのが自分の中での能力の比較をして、得意分野を伸ばそうとすること。「得意分野を伸ばせ」とか「やりたいことをやりぬけ」なんて言うが、甘いんじゃないかと思う。集中すべきは絶対優位なところじゃなくて、比較優位なところ。それが分かるためだけでも経済学の貿易のところを勉強する価値があると思う。

最上位にいる一流の人たちは、絶対優位と比較優位は一致するから、「好きなことを伸ばせ」なんていうメッセージを発するけど、一流じゃない人達はそれをまともに受け取ると不幸になる。進学指導や就職指導でこういう間違ったメッセージを与えると、よくないんじゃないかなー。自分の比較優位はどこかを自覚する(させる)には、どうすればいいだろうか?