tkenichi の日記

毒舌皮肉系恥さらし日記

ホーソン効果

ホーソン効果という言葉があるらしい。1932年にホーソンにある会社で、照明の明るさと生産性の関係を測定したところ、明るくしても暗くしても生産性が上がったそうだ。そのことから、注目されたり、他と違った扱いをされることで、行動を変えることをホーソン効果というらしい。経営学や心理学などでは、さらに派生した意味で解釈されていることもあるようだ。

最近は工学的な技術を人間に適用したときの効果が取り上げられることが多いと思う。作業効率、教育効果、MMI(man-machine interface)など。この手のもので、被験者にアンケートをとってポジティブな回答が多かったから有効だっていうのは、どうも短絡的な気がしていた。小テストはプリントじゃなくて、e-Learning でやりますとか、これからプロジェクト管理は Web でやりますとか。アンケートの結果がよかったからって、本当に効果あったの?学生や従業員に刺激を与えるのは大切だけれども、その効果が「刺激」そのものなのか、新しいシステムそのものに由来するのか見極めるのは難しい。

医薬系だと実験するときに比較のためにブラセボを使うのは一般的のようだけど、他の分野でホーソン効果の影響を排除するための調査やアンケートの工夫というのはされているのだろうか??社会調査の仕方としておかしいことはわかっても、どうすれば正しい調査になるのか、がよく分からない。