電脳コイル
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2007/09/25
- メディア: DVD
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いまさらだけど、正月休みにレンタルビデオ屋で全巻大人借りしました。
ただの子供向けアニメではなく3D屋さんやARやっている人も注目していたらしい。テレビ見ないので知らなかった。
このアニメに出てくるアイテムを現在の技術的視点から、考えてみる頭の体操。根拠はないので話のネタ程度に。
- 電脳メガネ
- 半透過性液晶、高速キャリブレーション機能つきの小型カメラ、マイク、スピーカー、無線高速通信のセット。
- 電脳空間
- 位置情報でタグ付けされた実社会の3Dデータ、データ自体が自律的に更新する、のかな?
- メタバグ
- これは偶然に作られたものではなく、子どもたちを楽しませるために、システム的に仕込まれたもの、と考えたほうが自然だと思う。
- イリーガル
- 電脳空間のデータに自律性を持たせたために、そこで自己増殖するウイルス。ウイルスというよりもがん細胞のほうが比喩としては近いような気がする。
- イマーゴ
- ブレイン・マシン・インターフェイスの進化形。
- 暗号
- 画像認識機能の隠し機能。
登場人物のリアルの身体と電脳での身体がずれて見えるシーンがあるが、そこから推測すると、メガネは半透過性で、リアルにあるものも一度画像処理してメガネで上書きしているのだろう。
ずれて見えるのはキャリブレーションに誤差が出た状態。
利用者はメガネを通して電脳空間を見るので、メガネ付属のカメラでリアルの物体をキャリブレーションすればよいが、メガネから見えなくなった状態のときも、電脳空間の中では常にデータが更新されていると考えるべきだろう。
技術的にはメガネなどのデバイスよりも、電脳空間のデータと実世界の相互作用についてのデータの更新(古い渡り廊下が崩れるシーンとか)をリアルタイムに行うシステムの方が難易度高そう。ただ、処理速度の問題に帰着するものは、ムーアの法則が解決してくれるのだろう。
小学生向けというよりも、そういうデバイスや画像処理とかが好きな人向けかもしれない変わったSFアニメでした。