tkenichi の日記

毒舌皮肉系恥さらし日記

検証可能性

IT技術で次に挑戦すると面白いことはなんだろう、と電車の中でうつらうつらしながら考えている。コンテンツの時代?ユビキタスの時代?なんか語りつくされているような感じで面白くない。

社会システムの中でコストがかかっている部分、コストをかけてもいいと思われているところはどこだろう?と考えていると、検証作業がそうかもしれないと思った。BSEの検査、今問題の構造計算書の検査、入国管理、保険金の支払など、検証作業がクリティカルに意味を持つところは多い。そのうちのいくつかは、いくらコストがかかっても行わざるを得ないだろう。もちろん人の手でなくてはできないプロセスもあるだろうが、形式の不備を見つけたり、データの整合性を確認したりすることは、むしろ人の手ではミスがある確率で発生してしまう。そういうことは機械にやらせたほうがいいのではないかなあ?

たぶん法的な問題もあって、人によるチェックを経ないと有効じゃない(はんこがないとダメ、とかね)ことも多いんだろうけど。IT革命の第1段は情報技術を受け入れる土台を作るための立法によるところが多かったと思うけど、次は情報技術による判断や検証結果を法的に有効なものとして認めるような立法をしてほしい。って無理ですか?


数学における命題は証明すれば検証されたことになる。実験系も追試ができれば正しいものとして検証されたことになる。基本的に検証可能な命題を考える方が好き。社会科学の命題で、アンケートとって8割の人が効果があると感じているから効果がある、と結論付けたりしているのは、検証のしようがないのであまり好きじゃない。信じるか信じないかの世界になってしまうから。情報技術で検証可能なものの範囲が広がればうれしいなあ。


以上、思いつくがままに。