tkenichi の日記

毒舌皮肉系恥さらし日記

不連続性による無駄という非効率性がインセンティブを生む?

昨日の日記の続き。

結果が連続でなく、段階的に飛び飛びの値になっているために、過剰競争など行動様式に歪みが出るのではないか?という話。


昨日は利得が得られるような場合だけを考えたが、逆の場合もあるかもしれない。例えば経済学の税制の問題。段階的累進課税をとっている場合に税率が上がる直前のところに留まっていようとするインセンティブと、同じ理由で説明できるんじゃないか?社会保険料などでも同じ状況はありそう。

業績を順序などの離散的な量で測る場合に過剰競争が発生すると言うのは、社会にとって無駄であると考えた方がいいのかもしれない。しかし、業績の差が小さければ順位を逆転するのは比較的容易で、とすると努力以上の評価が得られる状況にあるという意味では、利益を得やすい環境にあるということになる。とすればその利益を得るために、過剰競争となっても不思議はないわけで。

社会システム上、離散的な評価は余剰を発生させ、過剰な競争のコストがその余剰と相殺する。というのが今日の新しい仮説。経済学の有名な定理を使えばすぐに導けそうな気もする。どうでしょうか??