tkenichi の日記

毒舌皮肉系恥さらし日記

色の記憶

週末、空のきれいな田舎に行っていました。久しぶりにきれいな夕焼けを見ました。

しかし私の記憶の中にある、小学生のころに見たきれいな夕焼けの色とはなんか違う。記憶の中の色はオレンジっぽい色で、最近見るのはピンク色っぽい夕焼けが多いような気がする。

空気中の浮遊物によって夕焼けの色は変わり、特に大きな火山の爆発の後は世界規模で色が変わるらしいので、私の記憶に残っている夕焼けの色はどこかの火山の爆発の後の夕焼けの色だったのかもしれない。


色を「正確に」記録するのは難しい。写真は厳密に言うと正確ではない(フィルムや現像によって色が変わる)し、デジカメもしかり。記憶はさらにあてにならない。

RGBの3つの値で色を表現するということが一般的だが、このRGBというのも、人間の視細胞(S,M,L錐体)の性質に合わせて作られたもので、赤色と緑色の加法混色が黄色になるというのも、人間の視細胞ではそう見えるというわけで、黄色の淡色光と同じ波形であるというわけではない。だから人間の視細胞と違う周波数特性を持った動物から見れば、パソコンの画面でRGBを加法混色した色が実物の色とまったく違って見えるかもしれないのだ。

RGBで表現できない色を表現するための多原色映像信号や、撮影した時と異なる照明環境でももとの色を再現できるような仕組みを研究するナチュラルビジョンという研究分野もある。これに関する研究の展示を先日の東工大の学園祭でもやっていた。