インタラクティブ東京

今年は完全に観客としてインタラクティブ東京2006を見てきました。要素技術（画像認識、音声認識、温度センサー、力覚インターフェース、加速度センサー）のスペック的な進歩はあっても、革新的な展開はあまりないので、むしろそれらの技術をどう組み合わせるか、新しいアイディアをそれらを使ってどう実装するかに興味を持って見てみました。逆に言えば、誰でも思いつくような実装だったり、アイディアの意図するところが不明でデバイス自体の面白さに頼ってしまっているような作品は・・・と言う気がするわけです。

そんな中秀逸だったのは、高速回転させて物体に特殊な光のパターンを当てて、変形させたりばらばらにさせたりして見せる Morphovisionと、水面の表現や釣竿のフォースフィードバックを実装した Powder Screenは完成度も高くて、楽しめました。Powder Screen の元となる技術は前から知っていたのですが、開発した研究室がいろんな応用を考えてくるのでいつも楽しみです。今回も予想以上でした。

同時開催の学生による作品IVRC2006も行ってきました。学園祭ノリで手作り感がよく出ていて、まあ正直アイディアとしては貧弱なものとか、使っているライブラリの単純な応用に過ぎないものもありましたが、エンターテインメントとしては楽しめるものが多かったです。学生時代の短い時間でこれだけのものが作れるようになった環境がちょっとうらやましくなったのでした。