tkenichi の日記

毒舌皮肉系恥さらし日記

3次元空間内の三角形の位置関係に関する公式

さて、前回の日記で3次元空間内の6点に関する体積公式

 Vol(a_0,a_1,a_2,a_3) Vol(a_0,a_1,a_4,a_5) \\ + Vol(a_0,a_1,a_2,a_4) Vol(a_0,a_1,a_5,a_3) \\ + Vol(a_0,a_1,a_2,a_5) Vol(a_0,a_1,a_3,a_4) \\ = 0

を導いてみた。このそれぞれの成分の積の後の項を取り出してみよう。

 Vol(a_0,a_1,a_4,a_5) , Vol(a_0,a_1,a_5,a_3), Vol(a_0,a_1,a_3,a_4)

 a_0 a_1 という2点に対して  a_3 a_4 a_5 という3点のうちの2点を使った4面体の体積になる。

これは三角形  \triangle a_3 a_4 a_5 a_0 a_1 を通る直線の関係を表していて、これら☆がすべて同符号であることと、直線が三角形を貫くことは同値である。ちなみに「線分」 a_0 a_1 が三角形を貫くためには、さらに  Vol(a_0,a_3,a_4,a_5) , Vol(a_1,a_3,a_4,a_5) が異符号でなければならない。

上記の公式から、☆がすべて同符号であるときには、 Vol(a_0,a_1,a_2,a_3), Vol(a_0,a_1,a_2,a_4) Vol(a_0,a_1,a_2,a_5) は異符号でなければならない。つまり、直線  a_0 a_1 が三角形  \triangle a_3 a_4 a_5を貫いている場合には、 a_0 a_1 とは異なる任意の点  a_2 を取ると、これら3点のなす平面について、三角形の3頂点が同じ側にはないことを示している。直感的には明らかですが、証明しようとすると結構面倒。