銃・病原菌・鉄
- 作者: ジャレドダイアモンド,倉骨彰
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2000/10/02
- メディア: 単行本
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- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2000/10/02
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気が付けばいつの間にか新しい年になっていました。
大学新入生向け推薦書の定番になりつつある「銃・病原菌・鉄」を正月休みに読んでみました。
人類史をたどりながら、ある特定の地域の文明が優位に立ったのは何故かを解明しようとする。ここで著者が出した仮説は地形・気候・生物相などの環境的要因で、その仮説をいろいろな面から検証していく。
仮説を立て、データを集め、論理的に積み重ねて仮説を立証していくという科学的な思考法のいい実例になっているところが、推薦書となりうるゆえんだと思う。それだけではなく仮説も発想法もとてもユニーク。大陸が南北に長いものよりも東西に長いものの方が、文明が伝わりやすいという仮説は、この本の中心をなす仮説であり、最もユニークなものだろう。
ただ惜しむらくは表現が少々くどく、同じような記述やその言いかえが何度も出てくる。もっとコンパクトにまとめられたんじゃないかな。